マルセロ・ビエルサ

  • name/マルセロ・アルベルト・ビエルサ・カルデラ(marcelo alberto bielsa caldera)
  • birth/1955/7/21(65歳)
  • place of birth/アルゼンチン
  • nick name/エル・ロコ(狂人)、鬼才
  • team/リーズユナイテッド

スペインをはじめ、フランス、イングランド、イタリアの各リーグの監督に加え、アルゼンチン代表の監督など多くのチームを率いている鬼才ビエルサ。20-21シーズン、昇格組ながらトップハーフを目指せるリーズユナイテッドを率いる彼を今回は紹介したいと思います。

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経歴

選手時代(1975~1980年)

選手時代はニューウェルズ、インスティテュート、ロサリオなどのアルゼンチンのクラブに所属し、主にディフェンダーとして公式戦通算113試合出場という記録を残したが、わずか5年で現役引退しすぐにコーチとしてオールドボーイズに入閣した。

アルゼンチン、メキシコ、エスパニョール時代(1981~1998年)

1990年にニューウェルズのファーストチームの監督として就任。初年度にプリメーラディヴィジョンを制覇、1992年にはコパ・リベルタトーレスの決勝に出場。PK戦までもつれるも、準優勝に終わる。その後メキシコもクラブ(アトラス、アメリカ)のクラブの監督をつためた後、母国に復帰し、ぺレスサルスフェルドで監督を務め、1997年プリメーラ・クラウス―ラ(後期)を制覇する。その後初の欧州上陸として、当時スペイン1部で中位から下位を定位置としていたエスパニョールの監督に就任。しかしわずか3か月ほどで辞任した。

アルゼンチン代表監督時代(1999年~2004年)

エスパニョールの監督を辞退したビエルサは、その後アルゼンチン代表の監督に就任。就任後初の大舞台であるコパアメリカではグループステージは通過も、コロンビア戦で3-0の大敗を喫する。またこの時の会見の様子を持って、エルロコという名称が浸透し始める。さらに3年後の日韓ワールドカップ2002においては、南米予選からチームは爆発。バティストゥータ、クレスポ、ベロン、アイマールら世界でも屈指のスカッドを誇り、4節を残した時点で本選出場を決めるなど、ワールドカップ本選の優勝候補の一角に名前があげられるほどであった。しかし、本選では、ナイジェリア、イングランド、スウェーデンと同組という今大会屈指の死の組に入ってしまう。因縁の対決と呼ばれるイングランドとの対戦に敗れるなど、振るわずまさかの予選敗退を喫してしまう。その結果国全体からビエルサ解任の声が出るも最終的に留任。2004年のコパアメリカではブラジルとの決勝戦の結果、PK戦の末敗れ準優勝も2004年アテネオリンピックではU-23代表を率い優勝。これはアルゼンチン代表史上初めてのことであった。しかしその後同年アルゼンチン代表を辞任した。

チリ代表監督時代(2007年から2011年)

2007年にチリ代表の監督に就任。当時のチリ代表は、ブラジル、アルゼンチンなどの強豪に対して苦手意識を持っていた。しかし2008年10月15日の対アルゼンチン戦で1-0のスコアで勝利。これは同国の対アルゼンチンの公式戦初勝利であった。さらに2010年南アフリカワールドカップの際には当時世界ランク45位と南米の中では決して高くない前評判の中、アルゼンチン、ウルグアイ、コロンビアなど強豪国から多く勝ち点を奪取し、なんと予選を2位で通過。チリ代表を3大会ぶりの本選に導いた。さらに48年間本選で白星のなかった同国代表をベスト16に導くなど躍進を支えた。その後もチリ代表を率いていたが、2011年1月をもって退任となった。

アスレティック・ビルバオ監督時代(2011年から2013年)

2011年2月チリ代表の監督を退いて以来の監督就任となった。リーガの序盤戦は自身の戦術があまり浸透せず、開幕節では昇格組のラージョと引き分け、その後も勝ち星を拾うことが出来ず、開幕5試合で2分け3敗というクラブ最低成績をたたき出してしまう。しかしここから徐々に勝ち星を上げ始める。ヨーロッパリーグ・グループリーグでパリサンジェルマンに勝ち星を挙げると、続くレアルソシエダとのバスクダービーにも勝利、さらにオサスナ戦ではこのシーズン初のホーム戦勝利を飾る。さらに第10節では強豪アトレティコを下すなど好調をキープするが、そんな中主将としてチームを引っ張て来たクルベキが左ひざ前十字靭帯断裂というけがを負い、シーズンを全休するという事態が発生した。しかし、その後もバルセロナと引き分け、セビージャに勝利するなどチームは躍進を見せていた。しかしコパデルレイ、EL,リーガと過密日程が続き、チームは徐々に疲労の色を見せ始める。ELでは決勝まで駒を進める。しかし同国対決となったアトレティコマドリードとの一戦では、0-3トいうスコアで敗北、優勝を逃した。またコパデルレイでも決勝に進出したがここではバルセロナに0-3で敗北を喫し、またも優勝を逃すこととなった。そしてチームの一番の目的であったリーガでのCL出場権内である4位からも徐々に離れていき最終的に9位という順位に終わった。しかし、EL、コパデルレイの躍進などを評価され2013年まで契約延長を勝ち取る。しかし次年度は成績が振るわずコパデルレイではベスト64、リーガでは14に終わり、この年限りでリーズを退任することとなる。またアスレティック・ビルバオはバスク純潔主義を掲げており、バスク人のみのプレイヤーが所属していたが、ビエルサは国際化を推し進め、チーム初となる黒人との混血選手をチームに迎え入れるなど、改革も進めていた。

マルセイユ監督時代(2014年~2015年)

2014年4月8日マルセイユの監督となることが発表される。しかし前年2位だったチームは開幕から不安定な戦いが続きClではグループリーグ敗退、リーグでも6位に終わってしまう。しかし翌年は攻撃陣が好調であり、リーグ2位の得点を記録したジャニック、ディミトリィ・パイェなどにけん引されチームも4位になり、次年度のヨーロッパリーグ出場権を手にした。しかし2015年8月8日チームの監督を辞任することを発表。

ラツィオ監督時代(2016年)

2016年7月6日にイタリアの強豪であるラツィオの監督に就任が発表された。しかし、その2日後に辞任を発表。1試合もチームを率いることなく、チームを去った。

リール監督時代(2017年)

翌年フランスの中堅チームであるリールの監督に就任。しかし、成績は全く振るわず、チームは降格争いを強いられることとなった。そのため2017年11月22日監督を解任となった。

リーズユナイテッド監督時代(2018年=)

2003年以来プレミアリーグの舞台から遠ざかり、イングランドチャンピオンシップでも中位が定位置となっていたリーズの監督に就任。この年は前年14位だったチームを3位にまで押し上げ、チームをあと一歩のところで昇格というところまで押し上げた。よく19-20シーズンでは、開幕から好調をキープ、前年降格組のWBA、フラムなどを押しのけ、チャンピオンシップ優勝を果たしプレミアリーグに昇格を果たす。20-21シーズンでは昇格組でありながら11位とトップハーフも狙える好位置をキープしている。

人物

戦術マニアとして知られ、趣味はサッカービデオの収集という人物。その人柄から、周囲からはエルロコ(狂人)と呼ばれ親しまれている。また就任しるチームは中堅から地方チームが多いため、名声に比べ、勝率はあまり高くない、しかしチームを上位に押し上げるなど、実績は十分であり、そのため今でも監督として、主に昇格を狙う2部チーム、中位からの脱出を狙うチームからは人気である。

戦術

ビエルサは選手に高いインテンシティをもとめることが多く、またフォーメーションは3-4-3、4-3-3を用いることが多く、相手が1トップの場合4バック、2トップの場合3バックを用いることが多い、3-4-3の場合の攻め方はまず、3バックと1ボランチでボールを保持する。次にサイドのウイングが下がりながらクサビを引き出す。そしてウイングバックがウイングに入ったクサビのボールを受け取るか、場合によっては空いたタッチライン際のスペースへと走りこむ。この時に上手くウイングにボールが入らない場合は、ウイングバックがウイングと交代に中に入るか、ウイングが降りてきて出来たスペースをトップ下が使う。このように、サイドの選手が常に反対の動きをするのがビエルサの戦術の特徴である。もし3バックからのボールの出しどころがなければ、ボランチにボールをいったん預けてやりなおす。このようなパターン攻撃でサイドを崩したあとは、ゴール前へとボールを送る。ゴール前には逆サイドのウイング、ワントップ、ウイングバック・ウイング・トップ下の内一人の計3人がゴール前でセンタリングを待つ。守備の際には、両サイドのウイングバックがボランチと同じラインまで下がって3ボランチのようになる。ディフェンスは基本的に自分のポジションに近い選手を捕まえるマンマークであり、ボールサイドではウイングとウイングバックがペアで守り、逆サイドのウイングバックがボランチの方へと絞って数的有利を作り出す。4-3-3の場合の攻め方も基本的には[3-4-3]の時と同じで、ウイングバックをつとめる選手がそのままサイドバックに入り、トップ余った一人がトップ下に入る。つまり4-1-2-3の形になる。また強豪を率いることは少ないがカウンターを主軸とせずポゼッションサッカーを基本とする。それは現在のプレミアリーグでも顕著で、前半戦終了時点で、リーズは昇格組にもかかわらず、リーグ4位のポゼッションを記録。ビエルサのこの戦術はパシージョと呼ばれる、パスをつなぎながら、守備と攻撃の間にパスコースを開く戦術である。しかし、カウンターが苦手というわけでもなく、20-21シーズンにおけるカウンターからの得点はリーグ1位(5得点)となっている。このポゼッション、カウンターの使い分けのうまさは、戦術マニアと呼ばれる戦術感と選手のインテンシティの高さに起因しているといえる。

成績・主な監督としてのタイトルなど

公式戦690試合、315勝187分け188敗勝率45.65

プリメーラディヴィジョン制覇(ニューウェルズ、サルスフィエルド)

EL準優勝(アスレティック・ビルバオ)

コパデルレイ準優勝(アスレティック・ビルバオ)

オリンピックサッカー優勝(アルゼンチンU-23代表)

EFLチャンピオンシップ優勝(リーズユナイテッド)

南米年間最優秀監督(2009年)

今季の成績・主なチームスタッツ

リーズユナイテッド

リーグ27試合現在11勝2分け14敗、FAカップベスト64、EFLカップベスト32

ポゼッション率60.7%、得点43、失点46

参照  sofascore

ビエルサ戦術動画

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