- name/レアンドロ・トロサール(Leandro Trossard)
- birth/1994/12/4(27歳)
- height,weight/172cm,65kg
- position/LWG,OMF,RWG
- place of birth/ベルギー
- team,number/ブライトン、11
- 市場価値/1820万ユーロ
ベルギーで活躍し、イングランドに上陸した後も、その攻撃力をいかんなく発揮し、チームの攻撃をけん引するレアンドロ・トロサール。攻撃陣のタレントがそろっているベルギー代表の中に割って入ろうとする、そんな彼を今回は紹介していきたいと思います。

経歴
幼少期から下部組織時代
ベルギーのワースメヘレンという町で生まれた彼は、8歳のころに、ランクラースVVという地元のサッカーチームに加入すると、その後地元のサッカーチームを転々としながら、2010年ベルギーの名門であるKRCヘンクへと入団した。
KRCヘンク時代(2012年~2019年)
2年間U-21のチームで経験を積んだ後、2012年にトップチームへと昇格する、昇格初年度となった11-12シーズンはシーズン最終盤でベンチ入りする機会を得、2012年5月13日対ヘント戦でトップチーム初出場を飾る。このシーズンはトップチーム出場はこの1試合だけであった。
ロンメル・ユナイテッド時代(2013年)
12-13シーズンの前半戦は出場機会を得られず、冬の移籍市場で、出場機会を求めるためレンタル移籍先を模索する。そんな中で、2013年1月29日同じベルギーの2部チームであるロンメル・ユナイテッドへのレンタル移籍が発表される。2013年2月3日対シント・トロイデン戦で移籍後初出場を果すと、2013年2月16日対オースデンテ戦においてプロ初得点を記録する。するとここから一気に攻撃陣の主力として活躍することとなる。そして2013年3月9日対ディーゼル・スポーツ戦においてハットトリックを記録する。このシーズンは公式戦12試合に出場で7得点を記録した。
ウエステロー時代(2013年~2014年)
翌13-14シーズンはゲンクへと復帰するものの、またも出場機会を得られる様子が見られなかったため、2013年7月1日に同じくベルギー2部のウエステローへのレンタル移籍が発表される。2013年8月3日対AFCデュビズ戦で移籍後初出場を果すと、2013年8月9日かつての所属クラブであるロンメルユナイテッド戦で移籍後初得点を記録した。このシーズンは前シーズンほどの輝きは見せられず、ベンチを温める機会も多くなっていた。最終的に公式戦21試合出場で5得点だった。
第2次ロンメル・ユナイテッド時代(2014年~2015年)
翌14-15シーズンは新たなレンタル移籍先を模索する。そこで2014年7月1日かつてのレンタル移籍先であったロンメル・ユナイテッドへの復帰が決定する。このシーズンとうとう実力が覚醒する。このシーズンでは2015年3月22日対メヘレン戦においてハットトリックを記録するなど、攻撃陣をけん引。2003年のクラブ破産と買収後初のトップリーグ昇格を狙い、上位争いを繰り広げるチームの攻撃陣をけん引。最終的に公式戦39試合出場でリーグ得点ランキング4位となる16得点を含む通算17得点を記録。チームの1部リーグ昇格に大きく貢献した。
ルーヴェン時代(2015年~2016年)
前年ベルギー2部リーグで活躍したが、ヘンクの選手層は厚く、またもレンタル移籍をすることとなる。2015年7月6日ルーヴェンへの移籍が発表される。このチームはベルギー1部所属であったため、実質1部リーグ初挑戦となる。2015年7月26日プロ・リーグ開幕戦でいきなりレンタル元のヘンクと対戦する。この試合は途中出場ながら反撃ののろしを上げる得点のアシストを記録する。2015年8月9日これまた古巣のウエステローとの試合で1部リーグ初スタメンを記録する。2015年8月17日対シャルルロワ戦にて1部リーグ初得点も記録した。残留争いを強いられるチームにおいて孤軍奮闘の活躍を見せる。2016年2月28日には1試合3アシストも記録した。このシーズンは1部リーグ初挑戦ながら、公式戦31試合出場で8得点、4アシストを記録した
ヘンク時代(2016年~2019年)
翌16-17シーズンからようやくヘンクでの出場機会を得る。チームに復帰すると、このシーズン、ベルギーリーグとヨーロッパリーグの2足の草鞋を履くチームにおいて大車輪の活躍を見せる。2016年7月15日対FKブドゥチノスト・ポドゴリツァとのEL予選でシーズン初出場を記録。2016年8月1日オースデンテとの開幕戦でリーグ戦初出場を記録。また2016年8月22日対ロケレン戦で初スタメンも記録した。2016年9月16日ELの対ラピドウィーン戦でEL本選初出場を果たした。2016年9月26日対コルトレイク戦でヘンクでの初得点も記録した。前半戦は途中出場が多かったが、徐々にスタメンを確保していき、ELでのチームのベスト8進出にも大きく貢献。さらに後半戦は得点も量産していく。最終的に公式戦52試合出場で9得点を記録した。
翌17-18シーズンはけがとの戦いになる。シーズン開幕前にハムストリングスの損傷で離脱をするも2017年7月31対ワースランド・ヴェフェレン戦にはギリギリ間に合い、シーズン初出場、初スタメンを飾り、この試合でアシストも記録する。また2017年8月13日対アントワープ戦でシーズン初得点を記録した。しかし2017年8月20日のシャルルロワ戦でハムストリングの筋肉断裂を発症してしまい長期離脱を強いられる。2017年12月10日まで復帰がずれ込む。しかし復帰後は攻撃をけん引し、このシーズンは公式戦19試合にとどまるも、8得点を記録した。
翌18-19シーズンは主力として目覚ましい活躍を見せる。リーグ開幕前にあった2018年7月27日CSフォラ・エシュとのEL予選でシーズン初出場、初スタメンを飾るとPKを含め2得点1アシストを記録するなど活躍。さらに2018年7月31日対ロケレンとのシーズン開幕戦でもスタメンを飾り、開幕戦ゴールも決めた。さらに2018年9月24日対セルクル・ブルージュ戦ではハットトリックも記録した。このシーズンはELを中心に得点に多く関与。さらに2019年4月15日からは6戦連続得点関与を記録するなどし、リーグ戦優勝、ELベスト16進出に大きく貢献。このシーズンは公式戦47試合出場で22得点を記録した。
ブライトン・ホープ・アルビオン時代(2019年~)
前シーズンの活躍により、アーセナルをはじめとする5大リーグの各クラブが獲得に興味を示す。その結果2019年6月26日プレミアリーグに所属する、ブライトン・ホープ・アルビオンへの移籍が決定する。移籍金は総額2000万ユーロ、4年契約だった。2019年8月17日対ウエストハム戦にて移籍後初出場、」初スタメンを記録すると、初得点も記録。そこから一気にスタメンに定着する。少し調子に波を見せながらも、シーズンを完走。このシーズンは公式戦31試合出場で5得点を記録した。
翌20-21シーズンも主力として活躍する。2020年9月15日対チェルシー戦でシーズン初出場、初スタメンを記録すると、強豪相手に得点も記録した。しかし前半戦は少し苦しみ、得点も記録できなかったが、後半戦前後あたりから復調。残留争いを強いられていたチームにおいてこうげきじんをけん引する。このシーズンは公式戦38試合出場で5得点を記録し、残留に大きく貢献した。
翌21-22シーズンも変わらず主力として活躍。2021年8月14日対バーンリーとの開幕戦においてシーズン初出場、初スタメンを記録すると2021年9月11日対ブレンドフォード戦でシーズン初得点も記録。現在もチームの得点源として活躍している。
代表歴
ベルギーの各アンダーカテゴリー別の代表に召集されており、2018年9月にはベルギー代表のA代表に初召集を受ける。残念ながら出場はならなかった。そして2020年9月5日ネーションズリーグでの対デンマーク戦でA代表デビューを飾ると、2021年3月20日のワールドカップ予選の対ベラルーシせんでは代表初得点を記録する。その後もEURO2020のベルギー代表、UEFAネーションズリーグ2020、ワールドカップ欧州予選のベルギー代表にも選出されるなど、主力となりつつある。
プレースタイル
基本的にウイングからの攻撃に優れていて、足元の技術にも優れているため、ドリブル突破、パスによるチャンス創出などが多くみられる。また得点能力も高く、ショートレンジ、ミドルレンジ関係なく得点を記録できる。さらにハイプレスも積極的に行い、タックル数も1試合平均1回以上行っている。またチーム事情からロングボール主体な戦術であるが、ロングボールも得意としている。ただボディコンタクトが多いプレミアリーグにおいては少し被ファール数が少ないように見受けられるため、マリーシアがもっとうまくなるとより驚異的なFWとなると思われる。
20-21シーズンの主なスタッツ
プレミアリーグ
- 得点 5点
- 1試合平均シュート数 1.7回
- 1試合平均得点数 0.1点
- 得点機逸数 5回
- 頭での得点 0点
- 左足での得点 1点
- 右足での得点 4点
- アシスト数 5回
- 1試合平均キーパス数 1.5回
- 1試合平均パス成功率 79%
- ドリブル成功率 57%
- デュエル勝率 40%
- 1試合平均タックル数 0.9回
- 1試合平均インターセプト数 0.7回
- 1試合被ファール数 0.9回
- 1試合平均オフサイド 0.1回
参照 sofascore