今回はキーパス数についてのランキングです。一般的にアシストは得点につながる直前のパスを表しますが、キーパスとは得点にはつながらなかったものの、シュートチャンスを作り出すパスのことを示します。そのためキーパスはアシストよりもより個人の力が評価されやすいスタッツです。今回はラ・リーガのキーパス数ランキングです。
5位タイ 62回 セルヒオ・カナレス (レアル・ベティス)
(出場33試合 2717分)
5位にはレアル・ベティスの司令塔のセルヒオ・カナレスが入りました。今シーズンはCL出場権獲得を争うチームの中で、攻撃の買うとして活躍。キーパス数が62回、ビックチャンス創出数が8回、アシスト数7回、パス成功率84.73%とすべてにおいて高水準の数字が並ぶ。特にラストパスには定評があり、ベティスに移籍してからは毎シーズン1試合2本前後のキーパスを通しており、トップ下としての役割を大きく果たしている。彼がいなければここ数年のベティスの躍進はなかったかもしれないと思わせるほどの活躍ぶりを見せている。

5位タイ 62回 カリム・ベンゼマ (レアル・マドリード)
(出場31試合 2506分)
5位は今季絶好調の男であるカリム・ベンゼマがランクインしました。今シーズンのラ・リーガの得点ランキングトップをひた走り、チームのリーグ優勝に大きく貢献しており、その他のスタッツでも非常に高い水準をキープしている。キーパス数は62回でストライカーとしての純粋な得点能力だけでなく、周りの選手へのおぜん立ても得意としている。更にビックチャンス創出数も15回、アシストも12回記録しており、ストライカーとしても、パサーとしても有能であることが非常に分かる。今まではクリスティアーノ・ロナウド、ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴらの活躍の陰に隠れることが多かったが、今シーズンは紛れもないヒーローとしてその存在を確固たるものとしている。

3位タイ 66回 ヴィニシウス・ジュニオール (レアル・マドリード)
(出場34試合 2609分)
3位もレアル・マドリードからヴィニシウス・ジュニオールがランクインしました。18-19シーズンに輝かしいデビューを飾り、今後を期待されていたものの、ここ2年は伸び悩み、放出候補に挙げられることもたびたびあったものの、今シーズンは見事覚醒を果たす。もともとドリブルを得意としている選手で今シーズンもリーグトップの90回のドリブル成功数を誇っており、そこからストライカーであるカリムベンゼマらへのパスを供給することが多くなっている。そのためキーパス数66回の他、アシストも10回を記録している。さらに今まで課題とされていた決定力も今期は改善され、リーグ戦17得点も記録している。まだ粗削りな部分もあり、調子を落とす試合もあるものの、レアルという世界的なチームのエース格として活躍できるそのポテンシャルを惜しみなく披露している。

3位タイ 66回 ダニ・パレホ (ビジャレアル)
同じく3位にはビジャレアルからダニ・パレホがランクインしました。33歳と円熟期を迎え、その経験と正確さに磨きがかかっており、今シーズンリーグ戦では苦しむチームにおいて、攻撃陣の中心となっていた選手である。今シーズンキーパス数は3位タイの66回の他、ビッグチャンス創出数11回にアシスト9回を誇り、チームの攻撃の起点となっていることがよくわかる結果となっている。年齢的には衰退期に差し掛かる頃ではあるが、まだまだ一線級で活躍出来る選手である。

2位 86回 ナビル・フェキル (レアル・ベティス)
(出場34試合 2807分)
2位にはまたもレアルベティスから、ナビル・フェキルが入りました。レアル・ベティスは今シーズントップスリーと呼ばれる、バルセロナ、マドリード勢に引けを取らないほどの攻撃力を有しており、その中でもフェキルを含める2列目の選手が非常に好調であることがその攻撃力の源となっている。そんなフェキルは、リーグ2位となる86回のキーパス数に加え、ビックチャンス創出数12回、アシスト数8回も記録している。更にその攻撃センスは抜群で、ドリブル成功数82回はリーグ4位、平均レーティング7.26はチーム2位、得点関与数14点はチーム2位と攻撃もあらゆるスタッツで好成績を収めている。
1位 104回 イケル・ムニアイン (アスレティク・ビルバオ)
(出場34試合 2712分)
1位は唯一のキーパス数3ケタを記録したイケル・ムニアインでした。左サイドで常に安定した活躍をみせており得点関与数14点はチームのおよそ3分の1の得点に関与している計算になる活躍ぶりを見せている。ここまでのキーパスを記録できるのはボールをファイナルサードまで持っていくことができるその技術にある。例えばドリブル成功率は64%と高く、ファイナルサードでのパス数が566本でリーグ4位、ビックチャンス創出数も15回もリーグトップを記録するなど得点につながるような攻撃のスイッチを入れるのが得意であるように思われる。年齢も29歳と全盛期を迎えつつあり、今後の活躍と移籍をするのか、ワンクラブマンとしてクラブ愛を貫くのかというところにも期待が集まってくる。
参照 sofascore
まとめ
1位 103回 イケル・ムニアイン (アスレテッィク・ビルバオ)
2位 86回 ナビル・フェキル (レアル・ベティス)
3位タイ 66回 ダニ・パレホ (ビジャ・レアル)
ヴィニシウス・ジュニオール (レアル・マドリード)
5位タイ 62回 カリム・ベンゼマ (レアル・マドリード)
セルヒオ・カナレス (レアル・ベティス)