10-11シーズン以来のスクテッドを獲得したACミラン。今シーズンは若き力と、ベテランの経験がうまく融合して開幕から首位争いを展開し続けたこのチーム。ではそんなミランは今シーズンどんなベストメンバーとフォーメーションで戦っていたのか、各ポジションのレギュラーとその選手の特徴を交えて紹介していきたいと思います。
GK
マイク・メニャン (フランス代表)
21-22シーズンの成績
- リーグ戦 32試合出場 17クリーンシート
- CL 3試合出場 0クリーンシート
今シーズンドンナルンマの穴埋めを見事に果たしたフランス代表GK。身体能力を生かしたシュートストップ、後方からのビルドアップに大きく貢献できる足元の技術、年齢を感じさせない落ち着きなど、今後も長くミランのゴールマウスを守り続けるであろう選手である。
チブリアン・タタルシャヌ(ルーマニア代表)
- リーグ戦 6試合出場 1クリーンシート
- CL 3試合出場 1クリーンシート
アントニオ・ミランテ(元イタリア代表)
- リーグ戦 0試合出場 0クリーンシート
- CL 0試合出場 0クリーンシート
右SB

ダヴィデ・カラブリア(イタリア代表)
21-22シーズンの成績
- リーグ戦 26試合出場 2得点 3アシスト
- CL 4試合出場 0得点 0アシスト
前シーズンからの好調を維持してイタリア代表デビューも果たした生え抜きのSB。その豊富な運動量と、積極的に前に出ていき、果敢にゴールを狙う姿勢を見せている。また守備面でも過去には集中力を欠く場面が多く見られたものの、それも改善さリーグ戦最少失点を誇る守備陣の一角として活躍を見せている。
アレッサンドロ・フロレンツィ (イタリア代表)
- リーグ戦 24試合出場 2得点 0アシスト
- CL 4試合出場 0得点 0アシスト
今シーズンから加入した、ベテランのイタリア代表SB。今シーズンカラブリアが負傷離脱した際や、テオ・エルナンデスのバックアッパーとして両サイドバックで活躍を見せ、地味ながらも堅実な働きでチームの優勝に大きく貢献した。
左SB

テオ・エルナンデス(フランス代表)
- リーグ戦 32試合出場 5得点 6アシスト
- CL 5試合出場 0得点 0アシスト
今世界でもトップクラスといわれる超攻撃的なフランス代表左SB。その爆発的なスピードと圧倒的な攻撃性をいかんなく発揮し、FWとそん色ないほどの得点関与率を誇っている。また大きな負傷離脱、不調もない安定感も持ち味であり、その若さからもクラブチームでも代表チームでも長くチームを支えていく選手として期待されている。
フォデ・バロ・トゥレ(セネガル代表)
- リーグ戦 10試合出場 0得点 0アシスト
- CL 2試合出場 0得点 0アシスト
CB


フィカヨ・トモリ(イングランド代表)
- リーグ戦 31試合出場 0得点 0アシスト
- CL 5試合出場 1得点 0アシスト
先シーズンの活躍によって今シーズンからミランへと完全移籍を果たしたイングランド代表DF。彼の最大の特徴はその強靭なフィジカルを生かしたディフェンスである。ハードタックルで敵からボールを刈り取ることも、スピードを生かしてのインターセプトもできる。すでにセリエAでも屈指のCBとなっているが、それでも彼は24歳で今後の更なる飛躍も期待されている。
ピエール・カルル(フランスU-21代表)
- リーグ戦 28試合出場 1得点 2アシスト
- CL 5試合出場 0得点 0アシスト
今シーズン覚醒を遂げ、一気にレギュラーを獲得を果たしたフランス人DF。今シーズン初めこそロマニョーリ、ケアー、トモリらの牙城を崩せず、ベンチであったり、右サイドバックでの起用が続いたものの、シーズン途中けが人が相次いだ隙にレギュラーを奪取。若さゆえの粗さはあるものの、相棒のトモリと共に堅固で強靭な最終ラインを引いている。
シモン・ケアー(デンマーク代表)
- リーグ戦 11試合出場 0得点 0アシスト
- CL 3試合出場 0得点 0アシスト
昨シーズン加入後すぐにチームのディフェンスリーダーとなり、バロンドールの最終候補にも残ったデンマーク代表DF。今シーズンはシーズン序盤に左ひざの靭帯を損傷してしまいシーズン大半を棒に振ったものの、それでもチームからの信頼は厚く、来シーズンの復帰に大きな期待がかかっている。
アレッシオ・ロマニョーリ(イタリア代表)
- リーグ戦 19試合出場 1得点 0アシスト
- CL 5試合出場 0得点 0アシスト
昨シーズンまでミランの主将として活躍したイタリア代表DF。今シーズンは序盤を怪我で出遅れると、なかなかフォームを取り戻せず、ベンチを温めることが多くなってしまった。今シーズン限りでの契約満了が濃厚とされており、かねてよりファンと公言しているラツィオへの移籍が濃厚とされている。
マッテオ・ガッビア(元イタリアU-21代表)
- リーグ戦 8試合出場 0得点 0アシスト
- CL 0試合出場 0得点 0アシスト
CMF


サンドロ・トナーリ(イタリア代表)
- リーグ戦 36試合出場 5得点 2アシスト
- CL 6試合出場 0得点 0アシスト
今シーズンミランの中でも最も輝きを放った選手の一人といえるイタリア代表MF。其の風貌からピルロと比較されることが多いが、本人はガットゥーゾを目標にしていると話している。そのプレーは両方の特徴を有しており、正確なパス、豊富な運動量からのチェイシングなど、ミランの中盤に欠かすことのできない選手となった。
フランク・ケシエ(コートジボワール代表)
- リーグ戦 31試合出場 6得点 0アシスト
- CL 5試合出場 0得点 1アシスト
セリエA屈指のフィジカルモンスターとして名をはせるコートジボワール代表MF。無尽蔵のスタミナと強靭なフィジカルで敵からボールを刈り取る。更に攻撃にも積極的に参加し、昨シーズンはPKが多いとはいえ、2桁得点を記録するなど攻守に優れた選手である。来シーズンからバルセロナへの移籍が濃厚とされており、新天地での活躍を期待したい。
イスマエル・ベナセル(アルジェリア代表)
- リーグ戦 31試合出場 2得点 1アシスト
- CL 6試合出場 0得点 0アシスト
ミランのボランチのレギュラーをケシエ、トナーリと争うアルジェリア代表MF。今シーズンはほかの2人に比べるとベンチスタートが多かったものの、その攻撃センスは非凡なものがある。来シーズンからケシエが移籍濃厚とされていることから、ボランチのレギュラーを担う選手として大きく期待されている。
ラデ・クルニッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表)
- リーグ戦 28試合出場 0得点 2アシスト
- CL 4試合出場 0得点 0アシスト
ミランの便利屋であるボスニア・ヘルツェゴビナ代表MF。決して主役になることはおおくないものの、汚れ役であったり、ターンオーバー要員であったり、縁の下の力持ち的な存在として、チームに大きく貢献した。
ティエムエ・バカヨコ(元フランス代表)
- リーグ戦 14試合出場 0得点 0アシスト
- CL 3試合出場 0得点 0アシスト
右WG

アレクシス・サレマーケルス(ベルギー代表)
- リーグ戦 36試合出場 1得点 3アシスト
- CL 6試合出場 0得点 0アシスト
全くの無名な選手からミランに加入後一気にその知名度を高めたベルギー代表MF。もともとはサイドバックの選手として加入したが、現在はより攻撃的なポジションでプレーしている。彼はその献身性と、正確なクロスによって右サイドから敵チームへ脅威を与えている。
ジュニオール・メシアス
- リーグ戦 26試合出場 5得点 アシスト
- CL 2試合出場 1得点 0アシスト
冷蔵庫の配達人からセリエAでの優勝メンバーまで駆け上がった苦労人ブラジル人MF。今シーズンからミランの1員となった彼は、後半から徐々に存在感を増していき、CLでも得点を決めるなど、チームの欠かせないメンバーの一人となった。彼はとにかく動き回り、攻撃時は積極的にゴールを目指し、守備時は前線からのプレスを欠かさない。攻撃の起点となる左サイドの逆サイドで目立たないながらも、チームに大きく貢献している。
サム・カスティジェホ(元スペイン代表)
- リーグ戦 5試合出場 0得点 0アシスト
- CL 0試合出場 0得点 0アシスト
左WG

ラファエウ・レオン(ポルトガル代表)
- リーグ戦 34試合出場 11得点 8アシスト
- CL 4試合出場 1得点 1アシスト
今シーズン間違いなくミランの攻撃陣をけん引した若き俊英のポルトガル代表WG。同じく左サイドのテオと共に、爆発的な突破力を生かして敵を無力化していく。去年まではまだ粗さが見えたものの、今年は守備の意識も上がり、攻撃のスキルもさらに向上。得点能力も大きく向上して、完全に左サイドのファーストチョイスになった。
アンテ・レビッチ(クロアチア代表)
- リーグ戦 24試合出場 2得点 2アシスト
- CL 2試合出場 1得点 0アシスト
OMF

ブラヒム・ディアス(スペイン代表)
- リーグ戦 31試合出場 3得点 3アシスト
- CL 5試合出場 1得点 1アシスト
ミランでの2シーズン目を迎えたスペイン代表MF。今シーズンもフィジカルは弱いものの、それを補ってあまりあるテクニックと、両足使える器用さでボールをファイナルサードまで持ち込む。後半やや尻すぼんでしまった感はあったものの、それでもミランの10番として活躍を見せた。
ダニエル・マルディーニ(イタリアU-20代表)
- リーグ戦 8試合出場 1得点 0アシスト
- CL 3試合出場 0得点 0アシスト
FW


ズラタン・イブラヒモヴィッチ(スウェーデン代表)
- リーグ戦 23試合出場 8得点 3アシスト
- CL 4試合出場 0得点 0アシスト
ミランの王様、スウェーデン代表ストライカー。長年低迷していたイタリアの名門に復帰をすると、ピッチ内外でチームの大黒柱として名門復活に大きく貢献。今シーズンはさすがに負傷離脱もあったものの、試合に出ればさすがの存在感と得点力を見せ、チームに今シーズンのスクデットをもたらした。来シーズンの去就が注目されているが、プレーぶりを見ていると、まだまだ活躍を期待できるように思われる。
オリヴィエ・ジル―(フランス代表)
- リーグ戦 29試合出場 11得点 3アシスト
- CL 5試合出場 0得点 0アシスト
今シーズンミランに加入したベテランフランス代表ストライカー。今シーズンイブラヒモヴィッチの負傷離脱もあり、ストライカーとしてチームの得点源となった。特にインテルとのミラノダービー、最終節のサッスオーロ戦でのドッピエッタを決めるなど、ストライカーとして十分な活躍を見せた。
マルコ・ラギティッチ
- リーグ戦 0試合出場 0得点 0アシスト
- CL 0試合出場 0得点 0アシスト
エミル・ロバク
- リーグ戦 0試合出場 0得点 0アシスト
- CL 0試合出場 0得点 0アシスト